2025年初頭のご挨拶

旧年中、皆様方には大変お世話になりました。

本年も変わらぬご愛顧よろしくお願いします。

現在、冬期講習真っ只中ではありますが、一昨日12月30日をもちまして、2024年の授業を終了しました。

そして、本年は1月3日から授業開始となります。

昨年は多くの皆さまから入塾希望をいただきました。

中でも高校生、特に2年生と小学校1年生をはじめとする低学年の方からの問い合わせが多かったです。

今年の大学受験生は大きく変わった新課程での初の入試。

中学入試人口は増え続け、勉強開始の低年齢化が言われています。

こういったところが、上記の問い合わせが増えた一因かと思います。

新課程大学入試について

今年の大学入試における情報は共通テストで採用されただけ、配点が低かったり配点がまったくされないなどあまり重要な意味をもたない感じです。

数学においては数学1及び数学Bにおける統計分野がどのように出題されるかとても気になります。

STEM教育の重視具合は早慶MARCH附属などでとても進んでいる印象です。

これらの附属には文理問わず早くから統計分野をかなり重視し定期テストに取り組んでいる学校があり、そしてほぼ全ての附属校で文系でも数学3Cに取り組ませています。

勿論、この傾向は進学先である早慶MARCHの大学入試にも必ず反映されるはずで、今年の入試でどの程度変化があるのか注視しています。

このSTEM教育の影響は地歴公共分野にも及んでいると感じます。

今や早慶MARCH文系の就職先はガチガチの文系含め4分の1がIT企業です。

当然、数学が扱えた方が良い若しくは扱えないと不利な場面が多くなるだろうと感じられる環境下です。

そんな中 今まで軽量と言われ続けた英語国語社会またはその中から2教科の入試形態が問題視され、少しでも勉強させる環境下におこうと歴史総合が必修化されたと考えている関係者は多いでしょう。

歴史総合は教科書で250ページほどの分量があり、これらが加わるのはかなり大変になります。

そして、社会科で日本史世界史に跨がる近現代史について、きちんと学習した指導者はほぼいない事は生徒さんの受験レベルでの習得の大変さに拍車をかけるでしょう。

今年の入試では、経過措置または様子見として、日本史、世界史探究の選択者はそれぞれ歴史総合のうち日本史、世界史の部分のみ出題という大学もあるようですし、学部により歴史総合の対応が異なる大学もかなりあります。

しかし、今後は基本的に歴史総合は必修化されると思います。

中学入試低学年化について

ここ近年 幼稚園、小学校1年生のお父さん、お母さんからの問い合わせ、相談が本当に増えました。

相談されるのは、お子さんに良いと思われる教材はきちんと与えられ、その上でそれをちゃんと使って学習もきちんとされているような方ばかりです。

計算、漢字、パズルなどは勿論、環境問題、社会問題などについて話し合いをしたりしているようなご家庭の話も良く目にします。

その上で、中学受験をするにあたり更に何を積み上げるか、そして塾で何をやってもらえるかと相談を受けます。

結論を先に言うと小学校2年以下の低学年では計算、漢字をしっかりする事。

これで十分と思います。

その上でお子さんと積極的に話をしてあげる事、特に話を聞いてあげる事をしていれば良いでしょう。

それ以上はやってもその後あまり良い結果を産まないように感じます。

よく世間ではサピックスの上位層はMARCHが大多数なんて面白おかしく言われていますが、現場にいるとわからなくもないなと思います。

低学年化は伸び代という面で、この系統の話をさらに面白くさせてしまう側面は確かにありそうと私は感じています。