偏差値40中3が1か月で偏差値を30上げて慶應志木高に合格する話.7

どうか助けてやってほしい。何でも言うこと聞くので。

顔を見るたびにでてくる、しつこいお願いに

 何でそこまで言うの??!

私がそう尋ねると、新所沢の先生は言いました。

今の姿は本来の彼の姿ではない。きっと戻ってくれる。あなたが彼を見てさえくれれば・・・

そうか・・・ そこまでTくんは信頼されているのか・・・

その信頼に彼は応えことは出来るのか、見てみるか。


これが決定打となり、私は彼を見ることを決意しました。

自分の損得とか小さいこと言っている場合じゃないな、やるか。

そんな気持ちでした。

しかし、いくつかの条件をつけました。

  • Tくん一人しか救えないこと。
  • 国分寺の教室の手配の都合上、どんなに早くても一週間後からしか始められないこと。
  • 彼にこれから先、死ぬ気でやる覚悟があることを確認すること。

せめて、半年いや三か月、何でもっと早く言ってきてくれなかったのか、この時は まだそんな気持ちを引きずっていました。