今、積極的に中学受験を選択すべき理由(2)
難関大学受験には必要な勉強量が多い
皆さんご存じの通り、中高一貫校では先取り学習が普通に行われています。 学校にもよりますが 主たる進学校ではおよそ1年半から2年弱ぐらい先取りな感じでしょうか。
うちの生徒さんの在籍する学校の中では 桜蔭、巣鴨なんかは特に早い気がします。
海城あたりもなかなか早いのですが 学校説明会では”ウチは先取りはしません”と説明があります(笑)ので、国立大学進学をメインとする中高一貫校では、それが一般的に必要な進度と解釈してもいいのかもしれませんね。
もし、国立大学合格を目指す場合 理系では共通テストで英語、数学(1A2B)、国語、理科2教科(物化or化生)、社会(地歴公民)での受験となり、8割以上の得点を狙って勉強していくことになります。
そして、二次試験では、主に英語、数学(1A2B3)、理科(物化or化生)そして学校によっては国語 これらの記述試験ですので、相応の対策が必要となります。
これらを、大学受験までにこなしていくためには相当量の勉強が必要です。
中高一貫生と高校入学生との実際の進度(深度)差
数学を例にとります。
中高一貫校では、中学2年生ぐらいから高校生の数学の範囲に突入します。そして高校二年生のうちに数学3を終わらせる目標を立てている学校が多いです。
そして決定的に違うのが、やっている内容です。都立など高校入学の場合 上位校でも基本問題をベースとして発展問題に手を付けない、若しくは一部のみ扱う そんな感じです。 受験対策は塾、予備校に全て丸投げといったところ。
勿論、中高一貫校の中で高校偏差値60程度の学校でもその辺は変わらないですが、進度が早いため 頑張れる子は発展に入ることができる時間的余裕があることが大きな違いです。
また、都立高校の自校作成校(進学重点校)においてでさえ 理科の進度が遅い学校が目立つ印象です。高校三年間の間に履修すべき範囲を終了することができない そんな学校もよく目にします。
大学全入時代となりましたが、これら中高一貫校でない学校で浪人が多く産まれる要因と言えるでしょう。